ベトナムと日本人
ベトナム ハノイでハノイ市中学校日本語文化フェスティバルが開催
第三回ハノイ市中学校日本語文化フェスティバル開催
ハノイ市内の剣道クラブの演武。ベトナム人と日本人が一緒に稽古しています。 (筆者撮影)
2021年1月24日、ハノイでベトナム人に日本語教育をしているベトナムの公立中学校が集まり、日本語文化フェスティバルを開催しました。
これは、ベトナム北部を新型コロナの第四波が襲ったのは1月28日だったので開催する事が出来たイベントです。
日本語劇をしています。感情がこもってる! (筆者撮影)
このフェスティバルでは年に一度、普段中学校で学習している日本語を使ってスピーチ・歌・日本語劇を発表します。
今年で3回目になるこのフェスティバル、私は1回目は審査員、第二回はスケジュールの都合で出席出来ませんでしたが、今年の三回目も招待され、1年ぶりに出席する事が出来ました。
このフェスティバルは第一回目から出光興産がスポンサーになり開催しています。
第一回はステージでスピ―チ・歌・劇をするだけでしたが、第三回では初めて食べ物ブースや文化紹介のブースも出し、盛り上がるイベントになりました。
ベトナムの人の団結力についてスピーチ。 (筆者撮影)
審査員に出光興産のハノイ事務所所長や国際交流基金の所長・国際交流員が審査員として出席し全ての発表に点数をつけていきます。
審査員の出光の方々が発表を見た後に言われていたのは、「点数をつけにくい」。
これは私も審査員をした事があるからわかりますが、生徒たちがした練習の一生懸命さが、日本語が歌声やせりふ・踊りに現れていて、感動するからです。
感動した発表に点数をつけるのは難しいですね。
ベトナムの公立学校では中学校から日本語教育が始まるので、一年生などはまだほとんど会話がままならないくらいなのに、団結し一生懸命覚えた日本語を大きな声で大勢の前で発声しているその姿には涙が出るくらい感動させられるんです。
歌とダンスを披露! evening cinemaのサマータイムをかわいく歌っていました。 (筆者撮影)
料理・文化ブースも充実
そして、今回はさらに料理・文化紹介ブースがありました。
日本の料理ブースには手巻き寿司とやきとり、ベトナム料理にはタピオカミルクティーやベトナムやきとり等がありました。
また文化紹介ブースも日本サイドとベトナムサイドがあり、日本サイドは習字・日本語の手作りポストカード、ベトナムサイドは・ベトナム版画やベトナムの飴細工、ベトナムの習字などがありました。
料理・文化ブースは生徒のお母さん方も楽しみながら参加していました。
日本語クラスの生徒のお母さんが日本が好きで、子供を日本語クラスに入れる事もあるようです。
手巻き寿司を販売中~! 大人気でした! (筆者撮影)
ステージの発表だけじゃなく、交流が出来るブースでの発表は今後が楽しみです。
次回からは家族でベトナム在住の日本人家族を招待して家族ぐるみの文化交流が出来ると楽しいと思います。
日本人の子供は日本人学校やインターナショナルスクールに通うため、ベトナム人の子供と交流する機会は意外と少ないのです。
年々盛り上がりを見せているフェスティバル。ハノイの中学校日本語クラスには思わぬ可能性が広がっていそう。
来年もより楽しく充実した日本語のお祭りになればいいなぁ。
ベトナムのやきとり (筆者撮影)
浴衣を着て記念撮影 (筆者撮影)
ベトナムの伝統玩具「Tò he(トーへ)」 (筆者撮影)
初めての書道! (筆者撮影)
お母さん達のサポートがあって料理・文化ブースが成り立ちました! (筆者撮影)
こちらもぜひ読んでください。ベトナム ハノイの中学校で焼きそば作り体験!
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著者プロフィール
- ヨシヒロミウラ
ベトナムハノイ市在住。北海道江別市出身。武蔵大学経済学部経営学科卒業。2017年に国際交流基金日本語パートナーズとしてハノイに派遣。ベトナムの人々と社会に魅了されベトナム定住。現在進行形のベトナム事情を執筆。ベトナム情報ブログ「ベトナムの日本人」と北海道江別市の情報サイト「江別市民ニュース」も運営。ベトナムハノイ市の日本食ネットスーパー「アクルヒハノイネットスーパー」応援係。えべつ観光特使として北海道江別市の納豆をベトナムへ輸出コーディネイト。ベトナムと日本・北海道を繋げる。ツイッター @yoshihiro_x