ベトナムと日本人
ベトナムのクリスマスムードはギリギリにやって来る!
ベトナムは2020年11月23日時点で新型コロナの市中感染者0名が連続83日目。公共の場でのマスク着用しなければ罰金刑な事もあり人々はマスクをしていますが、外国人観光客が多い地区以外は街の雰囲気はほぼコロナ以前の頃に戻りつつあります。コロナ禍のクリスマスという特集でベトナムのコロナ禍のクリスマスをお伝えしたいんですが、ベトナムの街はまだクリスマスムードにありません。。。べトナムのクリスマス・ムードは例年クリスマスイブが近づかないとやって来ないんです。。。
新型コロナ、ベトナムの感染者数1307人 市中感染82日間ゼロ [社会] https://t.co/tiA0rQjqlM
-- VIETJOベトナムニュース (@VIET_JO) November 23, 2020
ベトナムのクリスマスムードはギリギリにやって来る!
(筆者撮影)
これが11月27日の高級ブランド店がテナントで多く入っているベトナムの高級デパート「チャンティエンプラザ」前の風景です。クリスマスのイルミネーションが全くありませんが、よく見るとクリスマスのデコレーションをちょうど作りはじめたところでした...!
(筆者撮影)
下の画像も11月27日に撮影、場所はロッテセンター前のクリスマスツリーです。でもこのクリスマスツリーも設置途中でした。
(筆者撮影)
11月30日に改めていってみると、ツリーが完成していました!
(筆者 撮影)
ここは多くの外国人が利用するホテルやデパート・スーパー・オフィス・サービスアパートメントがあるため、クリスマスツリーの設置が完了済みでした。ちなみにこのロッテセンターは在ベトナム日本国大使館の前にあります。
日本では11月上旬にはクリスマス イルミネーションが設置されますよね。でもベトナムはでは外国人客が多いデパートは11月末ぐらいからの設置で、全体的には12月半ば近くにはクリスマスイルミネーションがだいたい設置される感じです。日本人としてはギリギリに設置するなぁ。。遅いなぁ。。。というのが感想です。
しかし、これはベトナム人にとってはちょうどいいタイミングなのでしょう。
どうしてかと言うと、日本はクリスマスが終わるとすぐにお正月があるので、クリスマスが終わったらすぐにお正月のデコレーションに切り替えなければならないので、クリスマスのイルミネーションは早く設置してクリスマスムードを長くキープする必要がありますが、ベトナムは旧正月(ベトナムの正月はテトと呼ばれています)なので、ベトナムの新年はだいたい1月後半から2月です。クリスマスが終わってからも、期間に余裕があるからすぐにお正月の飾りつけを設置する必要がありません。
その代わり、12月25日が過ぎても旧正月までほぼ1カ月以上あるので、お祭り気分を上げるためか旧正月が始まるまでののあいだもずっとクリスマスのイルミネーションが設置されたままです。日本人としては、はやく片付けないと~!と思いますが、これも日本とベトナムの文化・やりかたの違いの一つです。
クリスマスが終わったらすぐさまクリスマスイルミネーションを撤去する日本の習慣に慣れていた私は、ベトナムに来てすぐの頃は「クリスマスが終わってもすぐにイルミネーションを外さないなんて、だらしないなぁ」と思いましたが、理由が分かった今、これを文化・風習の違いの一つととらえて、違和感を感じなくなりました。
ちなみに、べトナムの旧正月はほぼ全員が故郷に帰り家族や親戚と一緒に過ごすのが風習です。ハノイの街を交通渋滞にしていたバイクや車が全くなくなって、本当に静かになります。2月の社会封鎖時は、この旧正月の時と同じくらい街に出る人、バイク、車が無くなり驚きましたが。
ベトナムのコロナ感染者0名が83日続いていますが、油断は出来ない。
2020年11月23日時点では新柄コロナ市中感染者0名が83日続いているので、このような「コロナ感染拡大が無いクリスマス」を過ごせるだろうと私を含めてベトナムに住む人々は想定していますが、世界中で新型コロナの第三波が吹き荒れる中、ベトナムでもコロナの市中感染が広がるかもしれません。
第二波の時はダナンから密入国した中国人から感染が広がりましたが、最近また中国からの密入者が発見されています。また、テトが近づくと、海外から帰国するベトナム人も増えるので、空港で陽性検査をしてはいますが、新型コロナの市内感染拡大の可能性が高まるし、油断できない状況です。日本のように医療体制が整っていないべトナムで、日本と同じようなロックダウンせず、ある新型コロナが国内にある状態で経済を回すことは恐らく不可能だと思います。
ベトナム人もマスクをつける日常がニューノーマルとして定着し、手洗い消毒もしっかり習慣化しています。ベトナムでのクリスマスは市中感染0名記録を更新しながら過ごしたいものです。
著者プロフィール
- ヨシヒロミウラ
ベトナムハノイ市在住。北海道江別市出身。武蔵大学経済学部経営学科卒業。2017年に国際交流基金日本語パートナーズとしてハノイに派遣。ベトナムの人々と社会に魅了されベトナム定住。現在進行形のベトナム事情を執筆。ベトナム情報ブログ「ベトナムの日本人」と北海道江別市の情報サイト「江別市民ニュース」も運営。ベトナムハノイ市の日本食ネットスーパー「アクルヒハノイネットスーパー」応援係。えべつ観光特使として北海道江別市の納豆をベトナムへ輸出コーディネイト。ベトナムと日本・北海道を繋げる。ツイッター @yoshihiro_x