「とても残念」な日本...クリスマスツリーに「星」を飾らないのは異文化への無理解だ
イスラエルと、ベツレヘムのあるパレスチナとの戦闘が始まって1年以上が過ぎ、パレスチナのガザでは子どもを含めた多くの一般人が犠牲となっている。欧米、特にアメリカの大学などでは学生の間にパレスチナ擁護の運動が広がって大学運営側との激しい対立が大きなニュースとなったが、日本ではほとんど関心を呼ばなかった。
私には、日本のクリスマスツリーに星がないことは他文化への理解や配慮のなさに思え、クリスマスの由来も、パレスチナの地も、他者を思いやるクリスマスの精神も、自分たちには関係ないし知ったことではない、ただの商売のイベントだ、と言わんばかりに見えて、とても残念な気持ちになる。
街でキラキラと輝く大きなツリーを見上げる時、一瞬でもいいので、皆さんもベツレヘムやガザで苦しむ人たちの気持ちに心をはせ、その地にも日本のように平和なクリスマスが訪れるよう祈ってほしい。
石野シャハラン
SHAHRAN ISHINO
1980年イラン・テヘラン生まれ。2002年に留学のため来日。2015年日本国籍取得。異文化コミュニケーションアドバイザー。YouTube:「イラン出身シャハランの『言いたい放題』」
X(Twitter):@IshinoShahran
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