求人はあるのに雇いたい人がいない 「欲しがられる人」に必須のスキルは明らかだ
図らずもコロナ禍で露呈してしまったように、配膳ロボットやセルフレジ、ネットバンクの普及、リモートワークの浸透を見ると、これからますます必要とされるのは、ITのスキルを持った人やプログラミングができてデータを活用できる人、AIの専門家で、英語に不自由しなければさらに有利だ。
では日本はそうした人財をどのくらい輩出できているかというと、日本にオフィスを持つ大手外資のIT部門の社員の多くがインド人である現状を見れば、答えは一目瞭然であろう。英語でITの仕事ができる日本人を雇いたくてもほとんどいないのだ。だから就労ビザのサポートをしてでも外国人を雇わないと仕事が回らないのである。
日本政府も当然現状の人財のミスマッチを認識していて、例えば経済産業省はグローバル化・デジタル化・少子高齢化に焦点を当てて人財戦略を提案している。だが学生さんや若い人は、悠長に政府の施策を待っていられないだろう。
もし今後のキャリアに迷っている若い人がいたら、私は全力で伝えたい。デジタル化とグローバル化を念頭に置いて勉強に励んでほしい、専門性を磨いてほしい、英語も武器にしてほしい。どんな不況でもコロナ禍でも活躍できる人になってほしいし、実際そうなることは可能なのだ。ポジションはたくさん空いているのだから。
石野シャハラン
SHAHRAN ISHINO
1980年イラン・テヘラン生まれ。2002年に留学のため来日。2015年日本国籍取得。異文化コミュニケーションアドバイザー。シャハランコンサルティング代表。YouTube:「イラン出身シャハランの『言いたい放題』」
Twitter:@IshinoShahran

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