欧州をなじった口でインドを絶賛...バンスの頭には中国に対抗することしかないのかも
After Hammering NATO allies, JD Vance Hails India as the Future
そんな演説をぶったバンスだが、実は「ほぼプライベート」なインド訪問中の出来事だった。インドにルーツを持つ妻ウーシャと3人の子供と共に訪問していた。
私的な旅行であるにもかかわらず、関係強化を訴える演説を行ったほか、首都ニューデリーでモディ首相とも会談。トランプがインドをも対象とした関税の問題や、2国間貿易協定に向けた計画についても話し合った。
バンスのインドに対する前向きな発言は、今年2月に開催されたミュンヘン安全保障会議での発言とは対照的だ。バンスは同会議で、NATO加盟国を含むヨーロッパ諸国が言論の自由を弾圧していると言い張り、大量の移民を止められないと非難した。
「私が懸念しているのは、内部からの脅威だ」と、バンスはヨーロッパの指導者たちに向けて語った。「自国の有権者を恐れて逃げ回るようでは、アメリカがあなた方のためにできることは何もない。それどころか、あなた方自身もアメリカ国民のために何もできない」
ウクライナ戦争が続く中、トランプ政権がウクライナへの支援を削減していることからも、ヨーロッパが最早アメリカの優先事項ではなくなり、中国への対抗がより重要視されていることが明白になっている。