ロサンゼルス山火事の原因は「気候変動」にあった?...予防対策に期待の「火災気候指数(FWI)」とは?
HIGH WIRE ACT
SCEの親会社であるエジソン・インターナショナルは、原因究明には時間がかかると主張。ペドロ・ピサロ社長兼CEOは2月6日のビデオ声明で、徹底的な調査を行っていると述べた。
「イートンの山火事の原因はまだ不明だが、SCEの設備が関係している可能性を含め、あらゆる可能性を調査中だ」
イートンのほか、ハースト、パリセーズの各地区などロサンゼルスの広い範囲で発生し、大きな被害を出した山火事。1月末にようやく鎮火した後、原因が少しずつ見えてきた。
州規制当局に提出された報告書の中で、SCEは自社の電気設備がハースト地区の火災に関係している可能性があるという地元消防当局の見解に同意している。ハースト火災では約3平方キロが焼失した。
送電線などの電気設備の欠陥・損傷による放電や火花は、容易に山火事に発展する。最大の出火原因ではないものの(落雷の場合がはるかに多い)、電気設備の発火はカリフォルニア州など山火事の多い地域で大きな問題になっている。
カリフォルニアの州法は同州の3大電力会社に、電気設備に関係する火災で焼失面積1平方メートルを超えるケースの報告を義務付けている。2023年に電気設備が出火原因となったケースは479件だった。
複数の要因が悪夢を招いた
その大部分はボヤで被害はほとんどなかったが、過去10年間、州(と国)の最悪かつ最も致命的な火災は電気設備が原因で発生している。