最新記事
ウクライナ情勢

「有志国連合」が停戦後のウクライナ支援へ準備強化...20日に軍会合

2025年3月17日(月)11時49分
英国のスターマー首相

3月15日、英国のスターマー首相は、停戦後のウクライナ支援に向けて「有志国連合」が準備を強化していると明らかにした。英キングストン・アポン・ハルで13日、代表撮影(2025年 ロイター)

英国のスターマー首相は15日、停戦後のウクライナ支援に向けて「有志国連合」が準備を強化していると明らかにした。

同氏はこの日、トランプ米政権が提示している停戦案を受け入れるようロシアのプーチン大統領に圧力をかけ、合意の確実な履行に向けた各国の関与を得るため、オンライン会議を主催した。


 

独仏伊、カナダ、オーストラリアなど約20カ国の首脳のほか、ウクライナのゼレンスキー大統領や北大西洋条約機構(NATO)事務総長らが出席したが、米国は参加しなかった。

スターマー氏によると、有志国連合はロシアの侵攻に抵抗するウクライナへの支援と、停戦実現の双方へのコミットメントを確認した。

同氏は記者団に「ロシアへの圧力を強め、ウクライナ軍事支援を継続し、ロシア経済への制裁を強化し続けることで、プーチンの軍事機構を弱体化させ、(交渉の)テーブルに着かせることで合意した」と述べた。

また、ウクライナの安全の保証に向けた強固な計画を策定するため、英国で20日に各国の軍関係者の会合を開くと明らかにした。

ゼレンスキー氏は外国部隊の駐留など安全の保証の必要性を強調した。

英仏は停戦が実現した場合にウクライナに平和維持部隊を派遣する可能性に言及している。アルバニージー豪首相も要請を受け入れる用意があると述べた。



[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2024トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

ニューズウィーク日本版 トランプショック
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年4月22日号(4月15日発売)は「トランプショック」特集。関税発表の直後に90日間の猶予を宣言。世界経済を揺さぶるトランプの真意は?

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


自動車
DEFENDERの日本縦断旅がついに最終章! 本土最南端へ──歴史と絶景が織りなす5日間
あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

ゴールドマン、年末の金価格予想を3700ドルに引き

ビジネス

中国鉄鉱石輸入、3月は20カ月ぶり低水準 市場予想

ワールド

ロシア、24年は4.3%成長に上方修正 建設部門が

ワールド

中国レアアース輸出、3月は急増 ミャンマーの供給混
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプ関税大戦争
特集:トランプ関税大戦争
2025年4月15日号(4/ 8発売)

同盟国も敵対国もお構いなし。トランプ版「ガイアツ」は世界恐慌を招くのか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜け毛の予防にも役立つ可能性【最新研究】
  • 2
    車にひかれ怯えていた保護犬が、ついに心を開いた瞬間...胸に顔をうずめた姿に世界が涙
  • 3
    凍える夜、ひとりで女性の家に現れた犬...見えた「助けを求める目」とその結末
  • 4
    シャーロット王女と「親友」の絶妙な距離感が話題に.…
  • 5
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 6
    動揺を見せない習近平...貿易戦争の準備ができている…
  • 7
    「世界で最も嫌われている国」ランキングを発表...日…
  • 8
    あなたには「この印」ある? 特定の世代は「腕に同じ…
  • 9
    娘の「眼球が踊ってる」と撮影、目の「異変」は癌が…
  • 10
    コメ不足なのに「減反」をやめようとしない理由...政治…
  • 1
    公園でひとり歩いていた老犬...毛に残された「ピンク色」に心打たれる人続出
  • 2
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 3
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最強” になる「超短い一言」
  • 4
    凍える夜、ひとりで女性の家に現れた犬...見えた「助…
  • 5
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 6
    クレオパトラの墓をついに発見? 発掘調査を率いた…
  • 7
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 8
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった.…
  • 9
    「やっぱり忘れてなかった」6カ月ぶりの再会に、犬が…
  • 10
    「吐きそうになった...」高速列車で前席のカップルが…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    公園でひとり歩いていた老犬...毛に残された「ピンク色」に心打たれる人続出
  • 3
    ひとりで海にいた犬...首輪に書かれた「ひと言」に世界が感動
  • 4
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛…
  • 5
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の…
  • 6
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山…
  • 7
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 8
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 9
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった.…
  • 10
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中