最近よく墜落を耳にするヘリコプター、「ヘリは危ない」は本当なのか?

ハドソン川では救助活動が行われたが(4月10日) EDUARDO MUNOZーREUTERS
<墜落事故のたびに安全性が注目されるヘリコプター。データは何を語る?>
4月10日、米ニューヨークのハドソン川に観光ヘリコプターが墜落し、子供3人を含む乗客乗員6人全員が死亡。2020年に起きたNBAのコービー・ブライアントの墜落事故など著名人の死亡事故もあり、ヘリの安全性はたびたび注目される。
だが実際のリスクは飛行機よりはやや高いものの、バイクと自動車よりはずっと低い。
また米ヘリコプター安全チームの分析によれば、過去25年間でヘリコプターの事故は減少傾向にある。2000~04年の5年間に10万飛行時間当たり1.44件だった死亡事故数が、18~22年には0.77件まで減少。
また、死亡者なしの全事故数も02年の10万飛行時間当たり9.97件が際立って高いが、最近10年間は平均4件程度に落ち着いている。
1.44件
2000~04年の10万飛行時間当たりの死亡事故
0.77件
18~22年の10万飛行時間当たりの死亡事故
9.97件
02年の10万飛行時間当たりの死亡者なしの全事故