「女子のくせに。」悔しい気持ちを原動力に...澤穂希と「誰もが個性を発揮できる未来」を考える
亀井 一人ひとりがジェンダーバイアスに囚われない努力も大事ですが、周りの大人や社会全体が子どもの可能性を閉ざさないこと、公平で公正な社会を作っていくことが非常に重要です。そして「おかしいことはおかしい」と声を上げ続けることも大事です。昔はセクハラという言葉もありませんでしたが、言語化され人権侵害と認識されるようになりました。「お茶汲み」も女性の仕事ではないと社会の認識が変わりました。問題提起することで、一つひとつ新しい道を切り開いていくことができるのだと思います。
亀井 澤さんのお子さんは女の子だそうですが、女性の未来を考えたとき、どんな世界になってほしいですか。
澤 その人がその人らしくいられる世界が一番です。多くの人が自分を他人と比較しがちですが、それでは息苦しくなったり、生きづらさを抱えたりしてしまいます。「負けたくない」という気持ちももちろん大事ですが、人と比較して自信をなくしてしまうよりも、自分の長所や個性を知って、それを存分に発揮してほしい。自分の長所が分からなければ、人に聞いてみるといいと思います。周囲の人の方が自分を分かっていることもありますから。いろんな個性を持った人がいたほうが、より良いチームや社会をつくれると思いますし、そんな社会になってほしいと思います。
亀井 澤さんが道を切り開いたことが、今サッカーを一生懸命やる女の子たちの夢につながっています。私たちも上の世代の人たちが切り開いた道に助けられてきましたが、より良いものを次の世代に受け継いでいきたい。今は「ダイバーシティ&インクルージョン」「多様性」という言葉がよく聞かれるようになっていますが、聞こえのよい言葉だけではなく、澤さんがおっしゃるように本当に一人ひとりの個性や強みを活かせるような社会になることを願います。
<関連リンク>
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