ロシアの戦車不足いよいよ深刻...「独ソ戦」時代のT-34戦車まで「出撃準備」映像が拡散中
WWII-Era T-34 Spotted in Russia Amid Tank Losses in Ukraine War

スモレンスクに展示されているT-34のモニュメント shushonok/Shutterstock
<いよいよ第二次大戦でソ連軍の主力戦車だったT-34までウクライナ戦争に投入か。SNSで出回る映像に「ネットのミームが現実になった」と驚きの声>
ロシアがウクライナ侵攻によって失った戦車が1万両に達したと、ウクライナ国防省が発表した。ロシア軍の戦車不足は以前から指摘されており、冷戦期に活躍したT-54やT55が戦場に引っ張り出されて世界に驚きを与えていたが、SNSではいよいよ第二次大戦でソ連軍の主力戦車だったT-34まで配備準備に入っているとの「証拠映像」が拡散されている。
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同省は2月10日、ロシアが過去24時間で戦車を9両失ったと明らかにした。ウクライナ戦争が始まって以来、ロシアが損失した戦車の総数は初めて1万両を超えたという。
ロシアの戦車損失数を正確に把握することは困難で、ウクライナはその推定値について、「かなり概算であり、とりわけ正確であるとは言えない」との注意書きを添えている。なおウクライナが発表したこの損失数について、本誌は独自に確認できていない。
2月10日時点で、映像を証拠としてロシアの兵器の損失を調査しているサイト「Oryx」は、同国が損失した戦車は3740両としている。このうち、2672両が破壊され、157両が損傷し、377両が放棄され、534両が鹵獲されたという。Oryxは、必要な証拠を考慮すれば、破壊された戦車の数は「これよりも大幅に多い」としている。