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荒川河畔の「原住民」(18)

アルミ缶収集だけではない...ホームレスの仕事・生き方は10種類ぐらいある

2025年1月11日(土)10時55分
文・写真:趙海成

噂では以前、荒川の河川敷にギャンブルで生計を立てているホームレスがいたそうだ。彼は賭けると勝つことが多かったが、可哀そうなことに、一回大儲けをした後、誰かに殺された。ヤクザとの間にお金についてのトラブルがあったという。

家族と仕事の両方でうまくいかず、「援助交際」で生計を...

9つ目は、「援助交際」に頼る生き方。

YouTubeチャンネル「アットホームチャンネル」の動画「上野公園でホームレスをされているオトさん(19)が若くしてホームレスになった理由を伺いました【東京ホームレス オトさん】」に登場する女の子が印象に残った。

動画の中で彼女自身が語った話によれば、彼女は19歳で、シングルマザーの家庭で育った。幼い頃から母親と一緒に暮らしてきたが、親子の関係は気まずいもので、よく小さなことで口論になったという。

彼女は高校を卒業せずに就職したが、うまくいかなくてすぐに辞めてしまった。家族との不和に仕事の不調が重なり、彼女は悩んで、自殺しようと考えているうちに、また母親と口論し、家を出て、路上生活のホームレスになった。

そして手元のお金がなくなった後、生計を立てるため、「援助交際」を始めたのだという。

収入ができた彼女は、自分が自立して生活できると感じるようになって、自分の未来を改めて計画し始めた。頑張って学費を貯め、大学に行き、卒業後は「養護教諭」の資格を取って、小学校の保健室の先生になりたいという夢がある。なぜなら、彼女自身が中学校時代、そういう先生にとてもお世話になったことが忘れられないからだという。

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