地下鉄で火をつけられた女性を、焼け死ぬまで「誰も助けず携帯で撮影した」事件がえぐり出すNYの恥部
As woman burned alive on NYC subway car, bystanders watched -- and filmed
ジャーナリストでジョン・F・ケネディ元米大統領暗殺事件に関する書籍を執筆したことで知られるジョン・ポスナーは、ソーシャルメディア上に投稿されたこの「きわめて不快な動画」について、「現代版キティ・ジェノビーズ事件」だと称した。
ニューヨーク市警察のジェシカ・ティッシュ本部長は、男は落ち着いた様子で眠っていた女性に歩み寄ると、ライターを使って彼女の服に火をつけたと説明。女性は「ものの数秒で炎に包まれた」と述べた。
ソーシャルメディア上では、事件発生当時の様子を撮影した複数の動画があっという間に拡散された。全身を炎に包まれた女性が地下鉄の扉のところに立ちつくし、周囲にいる人々がそれを眺め、一部の人が携帯電話で女性の様子を撮影している。
火を付けた男が衣服を手に女性に近づき、それで火を消そうとするどころか、さらに炎をあおる様子も見て取れる。警察がまだ身元を明らかにしていない被害者の女性は亡くなった。
事件の翌日、グアテマラ出身の不法移民、セバスチャン・ザペタ容疑者が逮捕され、第一級殺人と放火の罪で訴追された。警察は事件について、特定の人物を狙ったものではないと説明している。