地下鉄で火をつけられた女性を、焼け死ぬまで「誰も助けず携帯で撮影した」事件がえぐり出すNYの恥部
As woman burned alive on NYC subway car, bystanders watched -- and filmed
動画の中で炎に包まれた女性を助けることなく、その横を歩いて通り過ぎていく様子が捉えられていた警察官についてコメントを求めたところ、ニューヨーク市警は23日の記者会見で説明すると述べた。
ニューヨーク市警のジョセフ・グロッタ交通局長はその23日、問題の警察官の対応は適切だったのかという質問に対して、「彼の同僚の警察官らが地下鉄の職員を呼びに行き、消火器を持ってきて、最終的には火を消し止めた。彼は自らの職務を完璧にこなした」と述べた。
それでもポスナーは、周囲にいた人々がなぜ火を消そうとせずにこの恐ろしい光景を撮影していたのか、問題の警察官はなぜ、せめて上着を脱いで火を消そうとはしなかったのか疑問を呈した。
ポスナーは、同じ状況に置かれた場合に自分がどうするのかは分からないと認めた上で、今回の事件は「社会の無関心にどう対処すべきかを問い直す重要な分岐点になるかもしれない」と述べ、こう続けた。
「誰もが英雄になれないのは分かる。だが目の前で起きていることをただ録画しているよりもましな行いはあるはずだ」