韓国・戒厳令は「本気ではなかった」?...すっかり居直った尹錫悦大統領の主張とは?
Defiant Yoon Vows to Fight On
弾劾への賛否をめぐっては、与党内の意見が割れていた。それは直近の党内人事からも見て取れる。12日には尹派の重鎮である権性東(クォン・ソンドン)が院内代表に選出された。1回目の弾劾採決で前任者の秋慶鎬(チュ・ギョンホ)がそうしたように、権もまた与党議員に一斉退席を命じる可能性があった。
一方、野党・共に民主党は尹の演説を「妄想の極みであり、国民に対する宣戦布告」だと非難し、一刻も早い尹の逮捕を求めていた。
12日の演説で、尹は「国民と共に」最後まで戦うと強気の姿勢を見せた。その国民の75%は彼の即刻弾劾を支持し、支持率は(13日発表のギャラップ世論調査で)11%まで沈んでいた。
14日の弾劾訴追案をめぐる国会の投票結果は、賛成204、反対85、棄権3、無効8だった。今後は180日以内に憲法裁判所が弾劾訴追の可否を判断し、弾劾を認めれば60日以内に大統領選が行われる。尹の大統領としての職務は停止され、韓悳洙(ハン・ドクス)首相が権限を代行する。