わが友人、ホームレス、テントに暮らす荒川の釣り名人。奇跡が起きることを祈っている
桂さんが張ったテント小屋は風にも雨にも強く、丈夫で長持ちしている。仲間うちでは、彼は建築士出身かもしれないとひそかに噂されている。
次に桂さんの食事について。彼は川辺に住んでいて、釣りも得意なので、魚が食べたくなったら、少し歩いた場所にある釣りスポットに行く。一番好きな魚はハゼだという。
エビを食べたければ、十数メートル離れた川辺にあるコンクリートブロックの所まで取りに行くこともできる。彼はそこにエビを捕獲するための網を設置しており、入り込んで出られなくなったエビが調理されるのを待っている。
新鮮なタケノコを食べたくなったら、もっと簡単に手に入れることができる。竹林に潜り込んで何本か切り、皮をむいて煮て、塩を振ると、さっぱりしたおかずになる。
彼のテントの周りには、クルミの木、柿の木、桑の木もある。これらの木の実が成熟したら、摘む必要はなく、地面に落ちているものを拾えばそのまま食べられる。
桂さんは最近、竹林のそばでセロリも見つけたと言っていた。セロリを入れてギョーザを作れば、きっとおいしいに違いない。
もちろん、これらの果実や野菜には旬の季節があり、食べたいときにいつでも食べられるわけではない。ホームレスの生活には冷蔵庫もないので、保存もできない。