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荒川河畔の原住民⑭

突然姿を消した荒川ホームレスの男性 何が起こったのか、残された「兄弟」は...

2024年12月4日(水)19時20分
文・写真:趙海成

若い頃は会社員だった...非行少年グループに属していた

私はそれぞれの人生経験を聞いたことがある。

斉藤さんは岩手県の海辺の農村で生まれ、幼い頃から水泳が好きで、海に潜って魚を捕まえたりエビを触ったりしていた。

ご両親は早年に亡くなり、妻も20年前に病気で亡くなったという。斉藤さんの家族は、兄が一人だけ健在だが、長い間連絡を取っていなかったので、今はどうなっているのか分からない。斉藤さんは若い頃会社員をしていたが、業種はいろいろと変えてきた。日本は一度も出たことがないという。

桂さんの少年時代は、いたずらっ子で、かなり波乱に満ちていた。子供の頃は水泳も好きで、学生時代は選手として水泳の大会にも出場したことがある。

彼はバイクに乗るのも好きで、スピード違反で警察に追われることが多かった。飲み物が飲みたくなったら、何人かの不良の友達と商店の倉庫に侵入して、飲み物がたくさん入った箱を持っていったという。バイクはガソリンがなくなったら、駐車している他人の車を探して、そのタンクから勝手にガソリンを抜く。当然、借用書などは書かない。他の非行少年グループとの喧嘩も日常茶飯事だった

一度、池袋での集団の喧嘩で、相手が拳銃を取り出し、桂さんの仲間の一人が足を負傷させられたことがあったと話す。その時、彼は怖くて、素早く逃げたという。

成人してからは、バーテンダーをしたり、会社の営業マンをしたり、ハワイ、オーストラリアを旅行したりしたことがあるという。

桂さんと斉藤さんは、性格も趣味も人生経験もまったく異なるが、互いに親密な関係を築き、まるで「手足」のように(兄弟姉妹や親しい仲を指す中国語)兄弟のように助け合ってきた。お互いの欠点をからかい合うのも日常だった。

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