ドローンの平壌飛来で暗殺の危険感じた? 金正恩が警護体制を強化、韓国と戦争準備の懸念も
North Korea Beefing Up Security Amid Kim Jong Un Assassination Fears: Seoul
ウラン濃縮施設を視察した金正恩(核物質の生産基地, 9月13日) Kim Jae-Hwan / SOPA Images via Reuters
<ロシアとの軍事協力で強気になる一方、平壌でも身の危険を感じはじめた金正恩はますます危険に>
北朝鮮が金正恩総書記の警護体制を強化していると、韓国の情報機関が述べた。暗殺の危険性があるとの恐れからだという。
韓国の情報機関である国家情報院(NIS)が10月29日、国会情報委員会の国政監査で報告したところによると、新たに導入された警護対策としては、通信妨害(ジャミング)車両や、ドローンを探知する装備などがある。
韓国の報道機関、聯合ニュースが、韓国の与党「国民の力」の李成権議員と、最大野党「共に民主党」の朴善源議員の発言を引用して伝えた。
国家情報院はこの報告で、金正恩は2024年に入ってこれまで、110回にわたって公の場に登場したとしている。これは、前年比で60%増の数字だ。
韓国のシンクタンク「統一研究院」のホン・ミン研究委員は、北朝鮮関連のニュースを専門とするニュースサイト「NKニュース」に対し、北朝鮮批判のビラを撒くドローンが韓国から平壌まで飛来したとされる事件をきっかけに、金正恩が「身の危険」を感じた可能性はあると指摘した。
北朝鮮の国防省幹部は10月26日、もし韓国が北朝鮮の領海、領空、領土のいずれかに再び立ち入ったなら、「即座に報復攻撃が実行される」と警告した。
北朝鮮の国防省幹部は1週間ほど前に、平壌のある地区で墜落した韓国のドローンを発見したと述べた。
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