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荒川河畔の「原住民」⑨

冬の寒さ、夏の暑さ、亡くなる時、欲求不満解消...ホームレス生活のリアリティー

2024年10月30日(水)19時15分
文・写真:趙海成

でも私は見たことがあるが、多くのホームレスは寝床にエロ本を置いており、過去に使っていた携帯電話に大量の女性のヌード写真を保存している人もいる。これらの鑑賞物は彼らの生理的要求の解決に少しは役立つだろうか。

桂さんと斉藤さんと食事をし、酒を飲んでいたとき、2人の女性観を聞いたことがある。斉藤さんは40歳以上の熟女が好きだと言っている。なぜなら、若い女の子が好きなのは自分ではなくお金だから、だそうだ。桂さんは20歳前後の若い女の子のほうが好きだと言った。彼女たちはあまり物心がついていないが、外見がかわいいからだと話した。


彼ら2人は自分の女性観を大いに話してくれたが、自分の性的ニーズをどのように解決するかという話題は避けた。69歳になった彼らも、生理的にはまだそのニーズがあるかもしれないが、1週間や1カ月苦労して稼いだお金を1、2回の性欲解消に使うのは忍びないことは十分理解できる。

欲望にも優先順位がある。まず自分の衣食住を解決し、生きることが最優先だ。それ以外の欲望については、ポケットの中のお金が許すかどうかを見るしかない。

ある人の妹を名乗る中年の女性が、荒川の森に「兄」を見舞いに来るという話を耳にした。その「兄」は以前、自分の兄弟姉妹について、田舎に住んでいる実の兄が1人いるだけと私に言ったことがある。

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