イスラエル軍、ガザ北部で病院・避難所を包囲 男性を一斉拘束
10月21日、イスラエル軍はパレスチナ自治区ガザ北部を攻撃。パレスチナ保健当局によるとジャバリアで18人が死亡し、その他地域で8人が死亡した。ガザ北部で20日撮影(2024年 ロイター/Abdul Karim Farid )
イスラエル軍は21日もパレスチナ自治区ガザ北部の作戦を強化し、病院や避難所を包囲した。住民らによると、民間人向け支援物資の配送もストップしている。
パレスチナ保健当局によるとジャバリアで18人が死亡し、その他地域で8人が死亡した。
ジャバリアでは家屋を爆破し、避難民キャンプで男性を一斉に拘束、女性には退去を命じた。また学校に突入し男性らを拘束し火を放った。火は隣接する病院の発電機に燃え移り、停電が発生したという。
イスラエル軍は、ガザ全域で地上作戦を継続していると述べた。この1日で、ジャバリアの武装勢力のインフラやトンネル坑道を破壊し戦闘員を殺害したと説明した。病院や避難民キャンプに関する状況には言及しなかった。
国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は、イスラエル当局が医薬品や食料など重要な物資をガザ北部に運ぶ人道支援活動を妨害していると述べた。
保健当局によると、イスラエル軍はガザ北部の3病院から患者とともに避難するか、患者を放置して避難するかを選ぶよう求めた。当局はこの要請を拒否したという。
一方、イスラエル軍は、軍が事前に用意したルートを通じて何千人もの民間人を安全に避難させたと表明。イスラエルは国際社会およびガザ地区の医療機関と連絡を取り、病院の救急サービスが機能していることを確認していると述べた。これはUNRWAの報告と矛盾している。
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