伊フェラーリ、10月に初のEV披露へ 準備に数十年=会長

イタリアの高級スポーツカーメーカー、フェラーリのジョン・エルカン会長は16日、年次株主総会で、同社は自動車レース、F1用パワートレインを手始めに電動化に向けて何年も準備を進めてきたと述べた。10月に初の完全電気自動車モデルの発表を控えている。写真は同社のハイブリッドスポーツカー「SF90ストラダーレ」、2021年11月撮影(2025年 ロイター/Arnd Wiegmann)
[ミラノ 16日 ロイター] - イタリアの高級スポーツカーメーカー、フェラーリのジョン・エルカン会長は16日、年次株主総会で、同社は自動車レース、フォーミュラワン(F1)用パワートレインを手始めに電動化に向けて何年も準備を進めてきたと述べた。同社は10月に初の完全電気自動車(EV)モデルの発表を控えている。
フェラーリは2019年にハイブリッド車の販売を開始した。最初のEVは10月9日の「キャピタル・マーケット・デー」に披露する予定。
エルカン氏は「電動化はF1に始まり、レースカーからスポーツカーへと、数十年にわたって追求してきた道だ。われわれはフェラーリ最初のEVを披露することに胸が高鳴っている」と発言した。
同氏はまた、フェラーリはスポーツカーの主要部品を完全にコントロールすることに全力を注いでいる説明。昨年6月に落成した本拠地イタリア北部マラネッロの工場により、将来のモデル開発における製造面での柔軟性が高まると語った。
同氏は「今、当社は主要な電気部品すべてがマラネッロで開発され、手作りされていると断言できる」と強調した。