イラクやカザフスタンなど、生産枠超過分を相殺へ

石油輸出国機構(OPEC)は16日、生産枠を超過した分を相殺するための追加の減産計画をイラク、カザフスタンなどから受け取ったと発表した。写真はOPECのロゴ、2023年10月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)
Vladimir Soldatkin Alex Lawler
[モスクワ 16日 ロイター] - 石油輸出国機構(OPEC)は16日、生産枠を超過した分を相殺するための追加の減産計画をイラク、カザフスタンなどから受け取ったと発表した。
OPECプラスは2022年後半以降、一連の減産を実施しているが、減産が不十分だった産油国が追加の減産を実施する。
ロイターの算出によると、7カ国が現在から2026年6月までに従来の計画との比較で、追加で日量36万9000バレルの減産を毎月実施する必要がある。
月間の減産幅は今月から26年6月まで日量19万6000─52万バレルとなる。従来は18万9000─43万5000バレルだった。
今回の減産が全て実施されれば、OPECプラスの他の加盟国が5月に予定している日量41万1000バレルの増産が、かなりの程度まで相殺され、原油市場を下支えすることになる。
追加で減産を行うのは、サウジアラビア、ロシア、イラク、アラブ首長国連邦(UAE)、クウェート、カザフスタン、オマーンの7カ国だが、一覧表には減産の必要がないアルジェリアも含まれている。
このうち6カ国が5月に合計で日量37万8000バレルの減産を実施する。
ただ、OPECプラスは、各国が約束通りに減産を実施しなかったため、繰り返し計画を修正している。