「イランは無防備」「50年に1度の大チャンス」...中東大戦へのカウントダウンが始まったのか?

The Real Tests Are to Come

2024年10月9日(水)13時16分
マイケル・ハーシュ(フォーリン・ポリシー誌コラムニスト)

バイデンの影響力は?

それでも、まだバイデンがこの問題でイスラエルに対して影響力を発揮できる可能性はあるかもしれない。

イランとの戦争が拡大すれば、アメリカは軍事面および諜報面で、イスラエルに今とは桁違いの協力を行う必要がある。さらにイスラエルの国家安全保障当局には、とりわけハマスやヒズボラの掃討が終結には程遠いという認識から自国の過信や傲慢を警戒する声が多くある。


「彼らは経験豊富で思慮深く、冷静なプロだ」と、ノビクは言う。「米軍に敬意を持ち、バイデン政権からの前例のない支援に感謝し、アメリカの国家安全保障に影響を及ぼす問題については米政府と緊密な調整を行う必要性を真剣に受け止めている」

バイデンは10月2日、イスラエルがイランの核施設を攻撃することを支持しないと記者団に表明した。また、アメリカと西側の同盟諸国がイランへの新たな制裁を検討していると明らかにした。しかし米当局者は、イスラエルはイランに何らかの攻撃を行うだろうと予想している。

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