気候不安症に揺れる若者たち...映画「アニマル」が描く希望の旅
2024年6月7日(金)17時00分
若年層を気候不安が覆う時代の中、大人も気候アクションに参加する若い世代を表面的にとらえず、もっと彼らの本心に向き合う必要がある。自分の思いを話して共感や理解を得られるプラットフォームへの参加は、彼らが不安を克服するためでもあるという理解は必要だ。
日本でも世界でもそのための場作りが広がっている。例えば、COP27を機にロンドンで生まれ、世界に広がる「気候カフェ」は、彼らが抱える「不安な気持ちをアクションに変えよう」をコンセプトに、気候不安を感じる人同士が気軽に話せる場所だ。
10代の活動家の視点に寄り添い、希望の片鱗を示した「アニマル」は若者の評価が高く、ヨーロッパ映画賞2022でヤング観客賞、ナミュール国際フランス語圏映画祭2021でユース審査員賞を受賞している。ディオン監督は、既に続編の準備に入っているそうだ。
2024年10月1日号(9月25日発売)は「羽生結弦が能登に伝えたい思い」特集。【ロングインタビュー】被災地支援を続ける羽生結弦が語った、3.11の記憶と震災を生きる意味
※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら