最新記事
英王室

いったい何を隠してるのか? キャサリン妃の加工写真にいきり立つソーシャルメディア、燃え上がる陰謀論

Kate Middleton photo deepens conspiracy theories

2024年3月12日(火)14時42分
ジャック・ロイストン
キャサリン妃

急にまったく姿を見せなくなったことからさまざまな憶測を呼んでいるキャサリン妃(写真は2023年5月、ロンドン) Cover Media via Reuters Connect

<昨年のクリスマス以降、公の場に姿を見せていない妃をめぐっては「行方不明説」や「昏睡状態説」などがささやかれていた。そこへ意味不明の加工された家族写真とは何を意味する?>

英ケンジントン宮殿が公開した写真について、複数の通信社が「加工された写真の可能性がある」として一斉に配信を取り下げたことを受けて、キャサリン妃をめぐる陰謀説が急速に広まっている。

 

キャサリン妃は2023年のクリスマス以降、公務を休んでおり、ソーシャルメディア上では「行方不明説」まで流れていた。さらに悪いことに、ケンジントン宮殿がイギリスの「母の日」に合わせて公開した新たな写真に加工疑惑が浮上。AP通信やロイター通信など複数の通信社が、加工の懸念を理由にこの写真の配信を取り消した。

AP通信は「配信取り下げ通知」の中で、「以下の記事は配信を取り下げたため、これ以降は使用を控えて欲しい」と契約各社に要請。その理由として「詳しく調べたところ、提供元が写真を加工したらしいことが分かった。差し替えの写真は配信されない」と説明した。

ケンジントン宮殿は3月10日にこの写真を公開。「母の日を記念して、ウェールズ公妃、ジョージ王子、シャーロット王女とルイ王子の写真をソーシャルメディアのチャンネルに公開します。写真は今週ウェールズ公がウィンザー城で撮影したものです」と説明を添えていた。

ソーシャルメディア上ではこの写真について、さまざまな指摘が飛び交った。その一つが、シャーロット王女が着ている赤いニットの袖の部分が不自然に欠けていることから、王女の手の位置を変えたのではないかという指摘だ。

キャサリン妃の結婚指輪が確認できないことや、子どもたちが全員、中指を薬指に絡めているように見えることについても、多くのコメントが寄せられた。

英王室が「何かを隠している」という見方が広まっていた

この加工疑惑がとりわけ大きな注目を集めたのは、キャサリン妃が昨年のクリスマスに公の場に姿を見せて以降「行方不明」になっていると示唆する陰謀説がX(旧ツイッター)上に溢れているからだ。

キャサリン妃は1月16日に以前から予定されていた腹部の手術を受け、ケンジントン宮殿は公務への復帰時期について、イースター(復活祭、今年は3月31日)明けになると発表していた。

その後、ジャーナリストのコンチャ・カジェハがスペインの情報番組「Fiesta」に出演し、キャサリン妃は人工的な昏睡状態に置かれていたと発言した。ケンジントン宮殿はこれを「馬鹿げている」と一蹴したが、宮殿側が何かを隠しているという見方がツイッター上で広まり、この問題に関するジョークやミームが何百万回も視聴される事態となった。

投稿の多くが軽いノリのものだったが、その根底にはケンジントン宮殿にとって深刻な問題が潜んでいる。人々はキャサリン妃が手術を受けて以降の写真が公開されない理由を訝っており、何か隠したいことがあるのではないかと考えているのだ。

ウィリアム王子が2月末に後見人の一人である元ギリシャ国王コンスタンティノス2世の追悼式典を詳しい説明なしに欠席したことも、さらなる憶測を呼ぶこととなった。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

ロシア、中距離弾でウクライナ攻撃 西側供与の長距離

ビジネス

FRBのQT継続に問題なし、準備預金残高なお「潤沢

ワールド

イスラエル首相らに逮捕状、ICC ガザで戦争犯罪容

ビジネス

貿易分断化、世界経済の生産に「相当な」損失=ECB
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:超解説 トランプ2.0
特集:超解説 トランプ2.0
2024年11月26日号(11/19発売)

電光石火の閣僚人事で世界に先制パンチ。第2次トランプ政権で次に起きること

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本人はホームレスをどう見ているのか? ルポに対する中国人と日本人の反応が違う
  • 2
    Netflix「打ち切り病」の闇...効率が命、ファンの熱が抜け落ちたサービスの行く末は?
  • 3
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋トレに変える7つのヒント
  • 4
    【ヨルダン王室】生後3カ月のイマン王女、早くもサッ…
  • 5
    NewJeans生みの親ミン・ヒジン、インスタフォローをす…
  • 6
    元幼稚園教諭の女性兵士がロシアの巡航ミサイル「Kh-…
  • 7
    ウクライナ軍、ロシア領内の兵器庫攻撃に「ATACMSを…
  • 8
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 9
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 10
    若者を追い込む少子化社会、日本・韓国で強まる閉塞感
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査を受けたら...衝撃的な結果に「謎が解けた」
  • 3
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り捨てる」しかない理由
  • 4
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 5
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国…
  • 6
    アインシュタイン理論にズレ? 宇宙膨張が示す新たな…
  • 7
    沖縄ではマーガリンを「バター」と呼び、味噌汁はも…
  • 8
    クルスク州の戦場はロシア兵の「肉挽き機」に...ロシ…
  • 9
    メーガン妃が「輝きを失った瞬間」が話題に...その時…
  • 10
    中国富裕層の日本移住が増える訳......日本の医療制…
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参加で「ネットの自由」を得た兵士が見ていた動画とは?
  • 3
    外来種の巨大ビルマニシキヘビが、シカを捕食...大きな身体を「丸呑み」する衝撃シーンの撮影に成功
  • 4
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国…
  • 5
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査…
  • 6
    北朝鮮兵が味方のロシア兵に発砲して2人死亡!? ウク…
  • 7
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 8
    足跡が見つかることさえ珍しい...「超希少」だが「大…
  • 9
    モスクワで高層ビルより高い「糞水(ふんすい)」噴…
  • 10
    ロシア陣地で大胆攻撃、集中砲火にも屈せず...M2ブラ…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中