【解説】台湾総統選をかき回す「第3の男」柯文哲の正体
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野党統一候補の協議は決裂した。(左から)馬英九、柯文哲、侯友宜、郭台銘、朱立倫(国民党主席) CARLOS GARCIA RAWLINSーREUTERS
<既成の政治家と二大政党への不満をすくい上げる「親中派」ポピュリスト柯文哲のカメレオンぶり>
来年1月13日に行われる台湾総統選挙の候補者が出そろい、台湾民衆党(民衆党)から出馬する前台北市長の柯文哲(コー・ウェンチョー)が注目を集めている。
最大野党の国民党と民衆党は直前まで候補者の一本化を模索していた。世論調査によると、野党陣営の統一候補が実現すれば、与党・民主進歩党(民進党)の頼清徳(ライ・チントー)副総統を破る可能性もあった。しかし、協議は折り合いがつかず、国民党は新北市長の侯友宜(ホウ・ヨウイー)を擁立した。
10年前の柯を思えば、誰も想像しなかった展開だ。政界に進出した当初、柯は民進党に近いとされ、もっぱら台湾独立派の政治家を支持していた。しかし、最近は親中派の政治家と緊密に連携しており、対中融和を掲げる国民党から総統選に出馬しようとしたことさえある。
民進党を中心とする「緑色陣営」から、国民党を中心とする「青色陣営」へと色を変えた柯。その政治的な変節をたどることは、彼の一風変わったポピュリズムの何が有権者の心をつかむのかを理解する上で欠かせない。
外科医だった柯が政治家に転身したのは、2014年春のひまわり学生運動の時期だった。当時の国民党政権と馬英九(マー・インチウ)総統が進めていた中国との経済統合に抗議して、学生たちが立法院(国会議事堂)を占拠したひまわり運動は、台湾にとって革命的な出来事であり、民進党がその後8年間、政権を維持する基盤となった。柯は立法府占拠の現場に駆け付け、抗議デモを支持すると表明した。
柯が最初の政治的勝利を収めたのは14年11月の台北市長選だ。無所属で出馬したが、民進党の支援を受け、ひまわり運動の活動家や民進党陣営の有権者から支持を得た。当時の柯は、進歩的な政治家を自任していた。
16年1月の総統選挙と立法院選挙で、柯は蔡英文(ツァイ・インウェン)と民進党を支持した。さらに、ひまわり運動から生まれた政党「時代力量」も支持し、政治集会で自らステージに上がることもあった。
中国との関係をアピール
しかし、16年の選挙の後、柯の色は変わり始めた。17年に台北で開催されたユニバーシアード夏季大会の最中には、中国について従来よりはるかに温厚なレトリックを使った。最も評判を落としたのは、「両岸一家親(中台は一つの家族)」と繰り返し、自分と中国とのつながりをアピールしたことだ。また、台北市長として上海市政府と新たに強固な関係を築いた。
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