【解説】台湾総統選をかき回す「第3の男」柯文哲の正体
From Green to Blue
中国との関係を深める柯から、民進党陣営の支持者は離れていった。17年9月に国立台湾大学構内で、中国との交流イベントに反発した学生の抗議デモが親中派と関係のある犯罪組織に襲撃されるという事件が起きた後も、柯は対中交流の重要性を強調した。
18年には、柯は国民党寄りと見なされるようになった。民進党は同年の台北市長選に独自の対立候補を立てたが、青色陣営が強い台北で国民党の候補者に勝てるのは柯であり、民進党寄りの有権者からも依然として支持を得た。
市長選は柯が国民党の候補者を1%以下の僅差で破り、再選を果たした。対立候補を立てた民進党に、彼はあからさまに反感を募らせた。
19年、柯は民衆党を結成し、政治的野心を大きく前進させた。民衆党は「青と緑の政治」を超越する第3の勢力を掲げているが、結成に当たり国民党陣営から既存の政治家を数多く呼び入れた。
柯は国民党の現職および元政治家とも長年にわたり親密な関係を築いている。その1人、フォックスコン(鴻海科技集団)創業者の郭台銘(クオ・タイミン)は、20年と24年の総統選で国民党候補としての出馬を模索した。
2人の親密な友情は、柯が本当に「青と緑の政治」を超越しているのだろうかという疑問を投げかける。今回の総統選も直前で撤退した郭が、柯を支持するかどうかが注目されている。
柯の政治的な人気が高まり始めたのは、蔡総統が2期目に入ってからだ。二大政党に不満を持ち続ける台湾の人々は、柯を有意義な第3の選択肢と見なし、今回も総統選に出馬するのではないかという期待が高まっていた。
若い世代の心をつかむ
柯は、如才のない伝統的な政治家とは異なる非エスタブリッシュメントな人物というブランドを確立してきた。ソーシャルメディアに精通したチームが、「一味違う」政治家、つまり、堅苦しくなくて、率直で、「思ったことは何でも口にする」政治家をアピールしている。
その政治姿勢は漠然としたものも少なくないが、二大政党や既成の政治家にうんざりしている有権者を引き入れるには十分だ。ただし、失言も多く、女性蔑視をめぐって繰り返し物議を醸しており、最近もLGBTQ+(全ての性的少数者)は精神的な病気であるかのような発言が批判を浴びた。
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