イスラエル軍の戦車が乗用車を砲撃 ガザを2方向から攻撃、主要道路サラハディン通りに一時到達
ガザ地区のアル・ムグラカ付近で、走行中の乗用車が戦車に砲撃される瞬間を撮影した映像が30日公開された。Reuters Japan / YouTube
イスラエル軍がガザ地区のアル・ムグラカ付近で、走行中の乗用車が戦車に砲撃される瞬間を撮影した映像が30日公開された。
イスラエル軍は30日、パレスチナ自治区ガザ北部のガザ市を2方向から攻撃し、南部につながる主要道路に一時到達した。住民らが明らかにした。
ガザの武装組織は東からガザ市内に入ろうとしたイスラエル軍戦車を撃退したほか、ガザ北部のイスラエルとの境界沿いで交戦していると明らかにした。ハマスと共に戦っているイスラム聖戦は、今は停戦の時ではないと述べた。
イスラエル軍はハマスの主要工作員4人を殺害したと発表。建物やトンネルに立てこもり、攻撃を試みた数十人を殺害したという。
同軍のハガリ報道官は声明で、地上作戦の拡大を続けると表明。「陸、空、海による全力での同時作戦を継続するため、歩兵、装甲、戦闘工兵の追加部隊がガザに入っている」と述べた。
住民によると、イスラエル軍は30日、ガザ市の東側に数十回の空爆を行った。
イスラエル軍の戦車が日中にガザ地区を南北に走るサラハディン通りに到達したとの目撃情報もあり、ガザ市を地区南部から切り離して北部の包囲を強めようとしている可能性がある。
住民やガザ当局によると、戦車はその後、ガザを囲む境界フェンスに向かって後退した。ハマス軍事部門は激しい砲撃でイスラエル軍を押し戻したとし、イスラム聖戦は付近でイスラエル側と交戦していると述べた。ロイターはこれらの情報を確認できていない。