最新記事
露朝関係

金正恩とプーチン、2度目の首脳会談へ...双方の狙いは?

2023年9月11日(月)13時20分
ニック・モルドワネク
金正恩とプーチン

2度目の会談が?(写真は2019年) ALEXANDER ZEMLIANICHENKOーPOOLーREUTERS

<米政府は国連安保理決議違反と批判。しかし、具体的な対策は不明確である>

北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記とロシアのプーチン大統領による2度目の首脳会談が実現する見通しが強まっている。ロシア極東のウラジオストクで9月10日に開幕する東方経済フォーラムに金が出席し、その際に会談するとみられる。

米トランプ政権で国防長官を務めたマーク・エスパーによれば、ロシア側の狙いはウクライナ戦争で不足している155ミリ砲弾や対戦車ミサイルなどの兵器を北朝鮮から入手すること。一方、北朝鮮は核と衛星に関する先端技術を欲しているとみられる。

この取引が現実になれば、北朝鮮による核とミサイル開発の後押しとなり、ひいては東アジア情勢の不安定化につながりかねないとエスパーは指摘する。また、ロシアの兵力増強によってウクライナ戦争がさらに長期化し、西側諸国に戦争疲れが広がる事態も懸念される。米政府は国連安保理決議に違反する取引だと批判しているが、取引を阻止する具体策は持ち合わせていないようだ。

試写会
『ガール・ウィズ・ニードル』のトークイベント付き試写会に5組10名様ご招待
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

トランプ氏、相互関税の一部を90日間停止 対中関税

ビジネス

FRB量的引き締め減速に広範な支持=FOMC3月議

ビジネス

ウォルマート、2─4月営業利益予想明示せず 関税踏

ビジネス

高インフレと成長鈍化の同時リスクで見解ほぼ一致=F
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプ関税大戦争
特集:トランプ関税大戦争
2025年4月15日号(4/ 8発売)

同盟国も敵対国もお構いなし。トランプ版「ガイアツ」は世界恐慌を招くのか

メールマガジンのご登録はこちらから。
メールアドレス

ご登録は会員規約に同意するものと見なします。

人気ランキング
  • 1
    ひとりで海にいた犬...首輪に書かれた「ひと言」に世界が感動
  • 2
    公園でひとり歩いていた老犬...毛に残された「ピンク色」に心打たれる人続出
  • 3
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 4
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった.…
  • 5
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 6
    ロシア黒海艦隊をドローン襲撃...防空ミサイルを回避…
  • 7
    【クイズ】日本の輸出品で2番目に多いものは何?
  • 8
    「吐きそうになった...」高速列車で前席のカップルが…
  • 9
    5万年以上も前の人類最古の「物語の絵」...何が描か…
  • 10
    紅茶をこよなく愛するイギリス人の僕がティーバッグ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中