「走る要塞?」...防弾仕様、核電磁パルス対応の武装SUVが登場
ボディとガラスは防弾仕様、車両後方から煙幕を噴射、ナイトビジョン、ドアハンドルに電流が流れる...... CarSpace-YouTube
<究極の防御性能。さすがアメリカ、と英メディアは皮肉をチクリ>
米カリフォルニアの高性能自動車メーカーであるレズヴァニ社から、武装SUV「ヴェンジェンス」が登場した。
防弾仕様などで究極の安全性を追求したこのクルマは、まさに走る要塞だ。レズヴァニ社はウェブサイト上で、復讐を意味する車名と掛け、「復讐はあなたのもの」と触れ込む。
英ガーディアン紙は、学校での銃乱射事件など悲惨な出来事が相次ぐアメリカの事情を念頭に、「アメリカ市場のおそろしいトレンドに完全にマッチ」する一台だとして取り上げた。
>>■■【動画】走る要塞! 武装SUV「ヴェンジェンス」に試乗
追っ手の目をくらまし、どこまでも逃げる
ヴェンジェンスのスタイリングは直線的であり、装甲車を想起させる。一般には強度のあるマテリアルほど曲面加工が難しく、角張った意匠となる傾向がある。
エクステリアで印象的なのは、随所に設けられたストロボライトだ。フロントおよびリアに複数設けられたこのライトは、非常時には追跡車に向けた強力な目眩ましとなる。
装着のタイヤは軍事レベルのランフラットタイヤとなっており、パンクして空気圧が失われた際も一定距離を安全に装甲することが可能だ。
ヴェンジェンスにはこのほか、外観からは想像しにくい隠し機能が仕込まれている。ボディおよびガラスは防弾仕様で、同乗者を銃撃の脅威から保護する。
防弾性を高めるためリアウインドウは設けず、車載カメラを通じて後方を確認するしくみだ。リアウインドウを廃したことで、追跡車から見て車内の状況を確認しにくくするメリットもありそうだ。
追っ手を撒く必要がある場合、車両後方から煙幕を噴射することも可能だ。反対に、夜間など自車側の視界が悪い状況では、バンパーに仕込まれたサーマルカメラ、あるいはナイトビジョンが周囲の状況を捉える。
いざという際の籠城機能
コックピット上部に設けられた数々の非常用ボタンには、このほかにも多数の機能が搭載されている。
やむを得ず停車して追っ手に囲まれた場合、磁気によってデッドボルトをロックし、外部からの侵入を防ぐ。ドアハンドルにはボタン一つで電流が流れ、侵入者を威嚇するしくみだ。サイドミラーからは護身用スプレーが噴射される。