留学中の中国人学生も怯える、中国共産党の監視の目...国外にいても党の支配からは逃れられない
NOWHERE TO HIDE FROM THE CCP
ズーによれば、中国当局は監視装置とおぼしきものを自宅に強制的に設置し、彼女が帰国したり、家族と連絡を取ったりしないか監視しているという。ズーが中国に戻る可能性はゼロ。将来はオーストラリアで博士号取得を目指したいという。
昨年秋の中国共産党大会で習への権力集中が一段と加速した結果、多くの民主派学生が祖国での自身の将来に不安を募らせている。冒頭のローラは、中国に帰国した留学生仲間が「警察に捕まり、今も拘束されている」と語る。
だが、そうしたリスクを踏まえても、国外の自由な環境を生かして習体制に立ち向かおうとする活動家たちにとって、沈黙と匿名の代償はあまりにも大きい。
アーロンはいずれ、くまのプーさんの仮面を脱いで素顔で抗議活動に参加するつもりでいる。「中心人物がいない活動であっても、誰かが注目を集める必要はあるから」
「革命が完全に成功するとは思っていない。それでも(コロナ対策の)ロックダウンが終了したことで、中国共産党を一歩後退させられることは証明できた」と、アーロンは語る。「未来のために立ち上がる人が増えることにつながるだろう」
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