「バレンタインデー前後が要注意」──ロマンス詐欺専門の探偵が明かす、手口と予防策
I Catch Dating Scammers
年齢や性別は関係ない
大量のメッセージを送りつけ、しきりに愛を訴える相手は疑うべきだ。たった数週間のチャットで「結婚しよう」だの「家庭を築こう」だの言いだす相手は信用できない。
まずはネットで相手の名前を検索してみよう。グーグルの「逆画像検索」もいい。相手の画像をグーグルにアップロードすれば関連画像が見つかる。それによって相手の画像が本物か、他人の画像の流用かを識別できる。
ちなみにロマンス詐欺はバレンタインデーの前後に増えるので、今の時期は要注意だ。
だまされるのは中高年の女性だけではない。年齢や性別は関係なく、金を巻き上げられると思えば詐欺師は誰にでも食い付く。だまされて個人年金を取り崩したり、自宅を売りに出したりする人もいる。
あるクライアントは、投資詐欺とロマンス詐欺のダブル被害に遭った。彼女が恋人だと信じた詐欺師は、暗号資産(仮想通貨)に投資して稼ごうと彼女に提案した。
言われたとおりに投資して利益を得た彼女は、友人や家族にも投資を勧めた。そして友人や家族が投資に応じると、詐欺師はその金を持って姿を消してしまった。
捕まって刑務所に入れられない限り、詐欺師は犯行を繰り返す。だから私は、その犯行を未然に防ぐために努力する。徹底的に調べ上げて詐欺師の正体を暴く。私のクライアントが、恋も財産も失わずに済むように。