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動物米NYで話題の「ピンク色のハト」...パーティーを盛り上げる「小道具」にされた末に死亡
イメージ画像 Wirestock-iStock
<赤ちゃんの「性別発表パーティー」に使うため全身をピンクに着色されたとみられるハトが保護され、人々の注目と同情を集めていた>
米ニューヨーク市で、全身がピンク色のハトが発見されて話題になっていたが、このハトが2月7日に息絶えたことが分かった。当然、この色は人為的に着色されたものであり、どこかの家族が生まれてくる赤ん坊の性別発表パーティーに使った可能性が高いと見られている。その際にハトが、染料の毒素を大量に吸い込んだことが死因とされている。
■【写真】ニューヨークで見つかった全身ピンク色のハト/さまざまな性別発表パーティー
このハトを保護し、フラミンゴと名付けた野鳥保護団体「ワイルド・バード・ファンド」は7日、「とても悲しい報告だが、私たちのかわいいピンク色のハト、フラミンゴが息絶えた」と発表した。
ガーディアン紙によれば、生後1年未満とされるフラミンゴは、命を落とす前の週、マンハッタンのマディソン・スクエア・パークをさまよっているところを発見された。その後、ワイルド・バード・ファンドに保護された。
「染料から放出される有害なガスを減らそうと最善を尽くし、彼を落ち着かせ、状態を安定させようとしたが、彼は夜に死んでしまった。毒素を吸い込んだことが死因だと私たちは考えている」と同団体は説明している。また同団体によれば、このハトは長期にわたって栄養不良に陥っていたとみられ、適切な世話を受けていなかった可能性が高いという。
「フラミンゴの物語は、さまざまな感情を呼び起こし、世界中から関心が寄せられた」とワイルド・バード・ファンドは述べている。「彼のあまりに短い生涯の物語が、軽率な動物虐待を防ぐ一助になることを願っている」
ワイルド・バード・ファンドは、フラミンゴには生き抜く能力がなく、たとえ染料の影響がなくても、命を落とす運命にあったと考えている。「このキングピジョン(キング種の食用ハト)は、ヒナから幼鳥になったくらいの大きさだが、おそらくは食用に飼育されていた個体で、栄養不良で、生き抜く能力がなかった。たとえ有毒な染料という問題がなくても、彼は白い無力な鳥として、都市公園で生き延びることはできなかっただろう」
ハトの放鳥はペットを道に捨てるのと変わらない
フラミンゴのような不幸を繰り返さないためにも、飼育下に置かれていた鳥は決して放鳥してはいけない、とワイルド・バード・ファンドは呼び掛けている。飢えや捕食によって死んでしまうためだ。
「ハトの放鳥はロマンティックに思えるかもしれないが、その華やかさやインスタグラムの『映え』といった要素を取り除けば、無力なペットを道端に捨てているのと変わらない。お祝いには全くふさわしいとは言えない」
ハトの保護団体パロマシーのウェブサイトによれば、フラミンゴのようなキング種のハトは、野生での生存率が極めて低く、保護しても長くは生きられないという。キング種を含むハトは、式典のためによく使われる鳥だ。
(翻訳:ガリレオ)