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カタールW杯日本を知る人なら驚きではない...サポーターの「掃除」、過去の掃除シーンと共に海外称賛
ドイツ戦の勝利を祝う日本サポーター(ハリファ国際競技場、11月23日) Fabrizio Bensch-Reuters
<ドイツ戦の勝利は世界に衝撃を与えたが、サポーターたちによる「ゴミ拾い」はもはやそこまでの衝撃ではなくなっているようだ>
11月23日、カタール・ハリファ国際競技場で試合を観戦した日本代表のサポーターたちの行動に、世界からの称賛が続いている。強豪ドイツを相手にした歴史的な勝利の興奮冷めやらぬうちに、スタンドのごみを片付け始める姿が目撃されたからだ。この行動は各国のメディアで取り上げられ、SNSでも大きな話題となったが、その多くは「日本を知る人にとってはおなじみの光景」として扱われていた。
■【写真】日本人は前からこうだった...過去の写真と共に「ゴミ拾い」を紹介する海外メディア
サッカー・ワールドカップ(W杯)をスタジアムで観戦していて、自分の国の代表チームが強豪相手に「大番狂わせ」の勝利を収めたらどうするか? 大騒ぎして勝利を祝う、というのが世界共通のファンの自然な反応であると同時に、彼らが去った後のスタンドは大量のごみで汚されているのが「世界の常識」的な光景だ。
だが、この日に行われたグループEの試合で、優勝候補の一角であるドイツに2対1の逆転勝利を果たした日本代表と、そのサポーターたちは違った。
日本代表は前半33分にドイツのMFイルカイ・ギュンドアンにペナルティキック(PK)を決められ、1対0でドイツに先制されるも、後半に交代出場した堂安律と浅野拓磨がそれぞれゴールを決め、サムライブルーを「まさか」の勝利に導いた。
この前日には、サウジアラビアがもう一つの優勝候補であるアルゼンチンに逆転勝ちを収めており、連日の大番狂わせとなった。
こんな歴史的勝利には、それと同じぐらい大々的なお祝いがふさわしい。勝利を目の当たりにした日本のサポーターたちも、もちろん大騒ぎして勝利を祝った。だが彼らが多くの国サポーターと違ったのは、喜びを爆発させるのと同時に責任ある行動を取り、きちんと後片付けもしていったことだ。この行動に、各国メディアやインターネット上では称賛の声が相次いでいる。
代表チームのロッカールームもピカピカに
さらに称賛の声を集めたのは、日本代表の選手たちもまた、ロッカールームをきちんと片付けていったことだ。試合後、それも勝利を収めた後のスポーツチームのロッカールームがどれだけ散らかっているか、一度でも見たことがある人ならば想像できるだろう。
インターネット上に出回っている写真からは、日本代表がロッカールームを使う前と同じ状態にして帰っていったことが分かる。水のボトルは端に寄せられ、着用したビブスも綺麗に畳まれている。
だがこれは、一部の人々にとっては驚きではなかったようだ。日本人が規律を守り、整理整頓をきちんとする人々であることは、今では広く知られるようになってきているからだ。2018年のW杯でも、日本のサポーターがスタジアムでごみ拾いをする姿が話題となっていた。
日本代表は、次は27日にコスタリカとの対戦に臨み、その後は12月1日にグループリーグ最終戦で強豪スペインと対戦する。