日経平均は3日ぶり反落、円高など嫌気 売買代金は今年最低

4月21日、東京株式市場で日経平均は、前営業日比450円36銭安の3万4279円92銭と3日ぶりに反落した。写真は2022年6月、都内の株価ボード前で撮影(2025年 ロイター/Issei Kato)
Fumiya Mizuno
[東京 21日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比450円36銭安の3万4279円92銭と3日ぶりに反落した。前週末の米株市場が休場で手掛かりに乏しい中、為替のドル安/円高や米株先物安が嫌気され、売り優勢の展開となった。ただ、後場に入ると新たな材料が見当たらず、模様眺めムードが強まり商いは細った。
ドル/円相場は、日本時間早朝の142円前後から140円半ばまで1円以上下落、トランプ米大統領の政策や言動をきっかけとする米国への不信感でドル指数は3年ぶり安値に下落した。これを受けて、輸出関連株を中心に幅広く売りが出た。
市場では「安全資産への傾斜から円が買われるというよりドル安への警戒が強く、株式市場参加者も気にしている」(国内証券ストラテジスト)との指摘があり、後場に入ると見送りムードが強まって東証プライム市場では売買代金は今年最低に落ち込んだ。
市場では「引き続き日米交渉の行方が最大の関心事となる中、円高の進行に加えて、時間外取引で米株先物が軟調に推移したことが株価全般を重くしている」(野村証券・ストラテジストの澤田麻希氏)との声が聞かれる。
TOPIXは1.18%安の2528.93ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比1.18%安の1301.48ポイント。プライム市場の売買代金は3兆0857億8300万円だった。
東証33業種では、値上がりはパルプ・紙など4業種、値下がりは輸送用機器、石油・石炭製品、非鉄金属など29業種だった。
個別では、トヨタ自動車は小幅安で推移。指数寄与度の大きい東京エレクトロン、アドバンテスト、ファーストリテイリングが総じてさえない。半面、王子ホールディングスが大幅高となった。
新興株式市場は、東証グロース市場250指数が0.36%安の667.53ポイントと、下落した。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが653銘柄(39%)、値下がりは937銘柄(57%)、変わらずは47銘柄(2%)だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 34279.92 -450.36 34556.23 34,216.98─34,610.60
TOPIX 2528.93 -30.22 2547.81 2,521.35─2,550.18
プライム指数 1301.48 -15.55 1309.05 1,297.64─1,312.35
スタンダード指数 1247.96 -0.44 1248.3 1,245.25─1,251.47
グロース指数 851.02 -2.15 852.91 849.13─859.98
グロース250指数 667.53 -2.43 669.61 666.16─675.58
東証出来高(万株) 142400 東証売買代金(億円) 30857.83