プーチンはヘルソン撤退発表時、病院にいた──戦争の終焉がまだ遠い理由
A Fallback Plan
とはいえ、先行きが明るくなったわけでは全くない。プーチンが5つの条件のうち1つでものむ可能性は極めて小さいからだ。
それでも客観的に見れば、これらの条件は合理的に見える。また、それを示したことにより、ゼレンスキーは外交的解決に関心があることを、ウクライナを支持する(が気持ちが揺れている)世界中の人々に示し、道徳的に有利な立場に立った。
プーチンが和平交渉に関心を持つとすれば、今回のヘルソン撤退が後押しになるかもしれない。そして双方が和平交渉に臨むとすれば、ドニプロ川を境界線とすることが出発点になるかもしれない。
ただ、今はどちらもそのつもりはなさそうだ。ゼレンスキーは勝利しつつあると思っているし、プーチンはまだ負けていないと思っている。
この戦争は、まだしばらく続きそうだ。
©2022 The Slate Group

アマゾンに飛びます
2025年4月8日号(4月1日発売)は「引きこもるアメリカ」特集。トランプ外交で見捨てられた欧州。プーチンの全面攻撃リスクにさらされるヨーロッパは日本にとって他人事なのか?
※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら