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世界7カ所目のディズニーランドがスリランカに? その背後に「中国の影」が

2022年11月1日(火)18時01分
マイケル・クーゲルマン(米ウッドロー・ウィルソン国際研究センター上級研究員)
上海ディズニーリゾート

観光業復活の切り札として期待が高まるが ALY SONGーREUTERS

<経済危機に見舞われたスリランカで、南アジア初となるディズニーランドの誘致計画が明らかに。同国の観光産業の「復活」に期待が集まるが......>

国家財政の破綻に苦しむスリランカをミッキーマウスが救うかもしれない。同国のガマゲ観光相は先日、ディズニーランドの誘致計画について米ウォルト・ディズニー社と話し合いを進めていることを認めた。次回の協議は11月上旬に予定されているという。

スリランカの観光業はかつてGDPの12%以上を占める巨大産業だったが、新型コロナのパンデミックで大打撃を受け、それが経済危機勃発の一因にもなった。世界的に渡航制限の緩和が進むなか、スリランカに南アジア初のディズニーランドが開園すれば、観光業復活に向けた強力なカンフル剤となる。

ただし、気掛かりな点もある。ガマゲによれば、テーマパークの建設候補地の1つは南部の港町ハンバントタ。この町の港は中国の巨大経済圏構想「一帯一路」による融資を受けて建設されたが、債務返済が行き詰まり、港湾の運営権は実質的に中国に明け渡されている。

From Foreign Policy Magazine

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