「仰天した!」耳が聴こえないと悩んでいた男、5年間イヤホンの部品が詰まっていた
5年ほど前から耳が聴こえにくいことに悩まされていた......(写真はイメージ)ProfessionalStudioImages-iStock
<5年間ほど耳の聴こえに悩んでいた、イギリスの男性。片耳の聴覚を失ったと考えていたが......>
イングランド南西部に住む66歳のウォレス・リーさんは、5年ほど前から耳が聴こえにくいことに悩まされていた。左の耳がほぼ聴こえないことから日常生活に不便を来しており、半ば諦め気味だったようだ。
リーさんは以前ラグビーを熱心にプレーしており、その影響で聴覚がダメージを受けたと考えていた。また、海軍でエンジンを扱う仕事柄、激しい騒音に日常的にさらされた期間があり、聴力が衰えるのも自然なことだと受け止めていたという。英デイリー・レコードによると、リーさんは24年間、海軍でヘリのエンジン関係の仕事に従事していた。
しかし、原因は意外なところにあった。以前買ったワイヤレスイヤホンのピースが5年間も耳のなかに詰まったままの状態となり、それが聴こえを妨げていたのだ。
自分で内視鏡を買ってみた
以前のような聴こえを諦めきれなかったリーさんは、耳のなかを確認したいと考えたようだ。自ら市販の内視鏡キットを購入すると、耳のなかの様子をモニターで確認した。
すると耳の奥の方に、なにやら白い物体が詰まっているのが見えた。英BBCは、このときの画像を掲載している。ピンクの耳道の途中を、明らかに人工物とおぼしき白い管状の物体がふさいでいる様子を確認できる。
管にふさがれて体液などが溜まったのか、手前には茶色の液体が泡立っており、近くには耳垢らしき固形物も付着している。長い年月のうちにこの固形物は強固に固まり、異物を外耳道の内側にしっかりと固定していた。
スポッと抜けた異物 聴こえも即座に改善
異物の詰まりが聴力の衰えを引き起こしていると確信したリーさんは、耳鼻科を受診することにした。リーさんがBBCに語ったところによると、5年も詰まっていた異物を見て医師は「仰天した」という。
「はじめに(医師は異物を)吸い出そうとしました......が、あまりに長く詰まっており耳垢が堅く蓄積していたため、まったく動く気配はありませんでした」
「そこで医師は別のチューブに小型のピンセットを通し、それを外耳道に入れていったのです。ぐいぐい引っ張られる感覚があり、そして突然、(異物が)スポッと抜け出ました」
5年間も聴こえに悩んだリーさんだったが、ひとたび異物が除かれると聴力はあっというまに戻ったようだ。英デイリー・メール紙は、問題が「即座に解消した」と伝えている。