偽善だらけ? 「環境破壊」を暴かれたセレブが、過去に語った「意識高い」言葉たち
Climate Advocates Swift, Oprah, Spielberg Called Out for Private Jet Use
テイラー・スウィフト Eric Henderson-Reuters
<「皆さんも私たちと同じように......」。過度なプライベートジェットの利用で大気を汚染してきたとバレたセレブたちが、過去に語っていた「ご高説」>
イギリスのマーケティング会社「Yard」が7月29日、プライベートジェット使用による温室効果ガス排出の「犯罪人」と称するセレブリティをランキング形式で発表。ワースト10に入ったスターの中には、テイラー・スウィフト、オプラ・ウィンフリーやスティーブン・スピルバーグなど、環境保護を熱心に訴えていることで知られる面々も含まれていた。
■【動画】プライベートジェットの過剰利用──環境破壊セレブのトップ10ランキング
同ランキングで不名誉な1位を獲得したのは、歌手のテイラー・スウィフト。Yardによれば、スウィフトが所有するプライベートジェットは1月以降、170回のフライトを行い、上空で過ごした時間は2万2923分(15.9日)にのぼった。温室効果ガス排出の総量は8293.54トンに及び、報告書によればこれは「平均的な人の年間総排出量の1184.8倍にのぼる」という。
個人として著しく地球環境を汚染していることになるスウィフトだが、自身の歌詞の中では頻繁に自然に言及している。さらに、清潔な水へのアクセスや絶滅危惧種の野生動物の保護をはじめ、数多くの環境保護運動も支持してきた。2020年のバラエティー紙のインタビューでは、気候変動は世界を蝕んでいる「恐ろしい状況」の1つだとも語っていた。
セレブたちの『不都合な真実』
司会者のオプラ・ウィンフリーも、自分の番組で環境保護の活動家たちを紹介したり、自身のウェブサイト「OprahDaily.com」に自然や環境汚染との闘いについて文章を書いたりして、たびたび環境保護を支持する姿勢を示してきた。2019年には同ウェブサイトへの投稿の中で、アル・ゴア元副大統領が世界各地で環境問題を訴える様子を追跡したドキュメンタリー映画『不都合な真実』に影響を受けたことを綴っていた。
「私たちが今していること、していないことによって、地球上の生命の未来が決まるのだ」とウィンフリーは書き、環境保護を訴えていた。彼女は今回の不名誉なランキングで9位を獲得している。
ウィンフリーよりもひどい、ランキング6位を獲得したのは映画監督のスティーブン・スピルバーグだ。スピルバーグは2018年に映画のプロモーションのためのインタビューで、「温暖化の見通しに怯えている」と述べ、さらにこう語っていた。「温暖化は科学に基づく現実だ。政治的なたくらみではない。現実の、測定可能な、定量化が可能な真実なのだ」