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ウォーシュ元理事、FRBを「権限逸脱」と批判 運営改革求める

2025年04月28日(月)08時49分

4月25日、 ウォーシュ元米連邦準備理事会(FRB)理事(写真)は、FRBは運営方法を根本的に変えるべきだと主張するなど、FRB批判を展開した。ニューヨークで2017年5月撮影(2025年 ロイター/Brendan McDermid)

Francesco Canepa

[ワシントン 25日 ロイター] - ウォーシュ元米連邦準備理事会(FRB)理事は25日、FRBは運営方法を根本的に変えるべきだと主張するなど、FRB批判を展開した。

一部報道によると、トランプ米大統領はパウエルFRB議長の解任を巡ってウォーシュ氏と話し合い、パウエル氏の後任としてウォーシュ氏を起用する可能性について言及したという。

国際通貨基金(IMF)・世界銀行春季会合の合間に開かれた、国際金融問題に関して政策提言を行なう民間団体「グループ・オブ・サーティー」の会合で、ウォーシュ氏は、FRBの「運営上の独立性」を信じているとしながらも、FRBは権限を逸脱していると述べた。

FRBは、政策決定の指針を修正の可能性がある「陳腐な」政府データに頼るのをやめるべきだとしたほか、政策当局者の経済予測や金利の方向性を国民に知らせる「フォワードガイダンス」を批判。

米債務の膨張を助長したことや、金融政策以外の分野に踏み込んだこと、コロナ禍後にインフレ急上昇を許した過ちについても言及し「FRBが権限外のことに口を出せば出すほど、安定した物価と完全雇用を保証する能力を危うくし、政治に対してより脆弱になる」とした。

ロイター
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