ガザ交渉で一定の進展、紛争終結巡る見解なお相違=カタール首相

4月27日、カタールのムハンマド首相兼外相は、パレスチナ自治区ガザでの新たな停戦に向けて一定の進展はあるものの、イスラエルとイスラム組織ハマスが紛争を終結するための合意は依然として困難だとの見解を示した。写真は破壊されたモスクの塔。ガザ市で3月撮影(2025年 ロイター/Dawoud Abu Alkas)
[ドーハ 27日 ロイター] - カタールのムハンマド首相兼外相は27日、パレスチナ自治区ガザでの新たな停戦に向けて一定の進展はあるものの、イスラエルとイスラム組織ハマスが紛争を終結するための合意は依然として困難だとの見解を示した。
「24日は他の会合に比べてやや進展が見られたが、この紛争をどう終わらせるかという最終的な問題の答えを見つける必要がある。それが交渉全体のキーポイントだ」と語った。
アクシオスの報道によると、イスラエルの情報機関モサドのバルネア長官が24日にドーハを訪れ、ムハンマド首相と会談した。
ムハンマド首相は、交渉でどのような進展があったかについて明言しなかったが、両者は交渉の最終的な目標を巡り対立したままと説明。
ハマスはイスラエルがガザで紛争を終結させれば、イスラエルの人質全員を解放する意向だが、イスラエルは紛争終結への明確なビジョンを示さないまま人質解放を要求していると述べた。
ムハンマド氏はトルコのフィダン外相との記者会見で「当事者間に共通の目的、共通の目標がなければ、(紛争終結の)チャンスは非常に薄くなるだろう」と語った。