40代を迎えたロスジェネ世代の危機
2022年8月3日(水)10時00分
2020年の『国勢調査』によると、40代人口は1794万人で総人口の14%(7人に1人)を占める。量的にも多い。このうち完全失業者は約34万人。上述のように、40代にとって失業の重みは他の年代よりも大きい。この人たちが非合法な行いに傾斜したら大きな社会不安になる。
既に各所で実施されているが、当該の年代が安定的な雇用に移行するのを支援するべきだ。ロスジェネに特化した支援の必要性については、コンセンサスが得られている。社会の不安定化を抑え、旧弊(年功序列)を排した、やり直しができる社会を構築できるかどうかは、こうした施策の充実にかかっている。
ロスジェネは「人生再設計第一世代」とネーミングされているが、社会を再設計する可能性も秘めている。この世代が日本社会にとっての不安要因になるか、救世主となるかは政策次第だ。
<資料:総務省『労働力調査』、
警察庁『犯罪統計書』>
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