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アメリカ細菌感染した粉ミルクで乳児死亡、国防総省専用機も使うアメリカ
粉ミルクが店頭に戻るのは10週間先 KAYLEE GREENLEE BEALーREUTERS
<粉ミルク大手メーカーの製品を摂取した乳児2人が死亡したことで、2月から操業停止。2週間以内に工場が再稼働予定も、しばらく深刻な粉ミルク不足が続く見込み>
アメリカの粉ミルク大手メーカー、アボット・ニュートリションの製品を摂取した乳児2人が細菌感染で死亡したことを受け、米食品医薬品局(FDA)は今年2月、同社のミシガン州にある工場の操業中止を命じた。以来、アメリカ全土で粉ミルク不足が深刻化している。
バイデン米大統領は5月18日、特定の物資供給への大統領権限を強化する「国防生産法」を発動させ、粉ミルクの製造・流通を加速させるよう指示。原料供給業者に対して、粉ミルクメーカーへの供給を優先することを求めた。
また国防総省の航空機を利用して、アメリカの安全基準を満たしている粉ミルクを国外から輸入することも保健福祉省と農務省に指示した。
アボット社は16日、工場再開についてFDAとの間で合意に達したと発表。2週間以内に製造が再開されるとみられる。ただし、製品が実際に小売店の棚に並び、消費者の手元に届くまでには最大10週間ほどかかる見込みだ。
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