NY外為市場=ドル持ち直し、ユーロはECB利下げ受け下落

ニューヨーク外為市場では、主要通貨に対し下落していたドルが持ち直した。ユーロは欧州中央銀行(ECB)の利下げを受け下落。ただイースター(復活祭)関連の祝日を控え、商いは薄かった。(2025年 ロイター/Dado Ruvic)
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[ニューヨーク 17日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、主要通貨に対し下落していたドルが持ち直した。ユーロは欧州中央銀行(ECB)の利下げを受け下落。ただイースター(復活祭)関連の祝日を控え、商いは薄かった。
ドルは先週、トランプ米大統領の関税措置を巡る懸念で大きく下落したが、今週はおおむね安定。スコシアバンクの外為ストラテジスト、エリック・セオレ氏は「ちょっとした休止に入ったようだ」とし、「ドル弱気の見方を変えていないため、単なる調整局面と見なしている」と述べた。
ECBはこの日の理事会で、主要政策金利の預金金利を0.25%ポイント引き下げ、2.25%とした。利下げは6会合連続で、過去1年間で7回目。トランプ米大統領が打ち出す関税措置でユーロ圏の経済成長が大きな打撃を受ける可能性があると警告した。
ダンスケバンクの外為アナリスト、キルスティン・クンドビー・ニールセン氏は「ECBの焦点はインフレ上振れリスクから、成長見通しの下振れリスクに移った」とし、ECBのトーンは「ハト派的」だったと述べた。
終盤の取引でユーロ/ドルは0.41%安の1.1351ドル。
ドル/円は0.51%高の142.54円。ただ、一時は141.60円と、昨年9月18日以来の安値を付けていた。
ドルは対スイスフランでは0.97%上昇した。
英ポンド/ドルは0.1%高の1.3253ドル。
市場はトランプ氏の発言を引き続き注視。中国との貿易戦争を巡ってこの日、「非常に良いディールをすることになるだろう」と語った。ただ、具体的な内容や、緊張が高まっている両国がどのように交渉を開始するかといった詳細については言及しなかった。
このほか、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長について、解任は「早ければ早いほど良い」とし、FRBに対し改めて早期利下げを要求。記者団に対し、パウエル議長は「私が求めれば辞任するだろう」と語った。
18日は復活祭(イースター)前の聖金曜日(グッドフライデー)の祝日に当たるため、米金融市場はおおむね休場になるが、外国為替市場の取引は通常通りに行われる。
ドル/円 NY午後4時 142.39/142.40
始値 142.58
高値 142.71
安値 141.91
ユーロ/ドル NY午後4時 1.1373/1.1374
始値 1.1359
高値 1.1385
安値 1.1337