【閲覧注意】廃屋の壁一面にうごめく数千匹のサソリ
ゴキブリを餌に繁殖する猛毒のブラジリアン・イエロー・スコーピオン(写真はイメージです) ViniSouza128-iStock
<ブラジル原産のキョクトウサソリ科の一種ではないかとユーザーは推測>
もしも壁一面をサソリに覆い尽くされた部屋を見なければならないとしたら、いったいどんな心の準備をしておけばいいのか。
何千匹、いや何万匹ともいえるサソリのうごめく動画がニュース投稿サイト「レディット」にアップロードされ、多くのユーザーの背筋を凍らせている。
この動画の出所や撮影場所は不明だが、撮影者にポルトガル語のアクセントがあることからブラジルで撮影されたものではないかと見られる。キャプションには「廃屋」とある。サソリの種類はブラジル原産のキョクトウサソリ科の一種ではないかと推測するユーザーの声もあった。
案の定コメント欄には「悪夢」などのワードが見られ、多くのユーザーが悲鳴を上げている。
ブラジル出身のユーザーは「下水道からゴキブリのように這い出てくるサソリに困っている」と述べた。また別のユーザーは、「このサソリは単為生殖、すなわち交尾することなく出産できるため、これだけの数になっても不思議ではない」と説明している。
ナショナルジオグラフィックによると、サソリは普通の節足動物の3分の1まで代謝を下げる能力がある。この能力が食料源のない住居での繁殖を可能にしている。サソリはクモ綱に属し、クモやダニ、マダニと近縁。砂漠に広く分布すると誤解されているが、ブリティッシュコロンビア、ノースカロライナ、ヒマラヤ山脈、そしてブラジルにも生息している。サソリは約2000種存在するが、そのうち人間を殺してしまうほどの毒を持つのは30~40種だという。
メイヨー・クリニックによれば、「毒の影響を最も受けやすいのは幼児と高齢者」であり、「医療体制が整っていない地域において、サソリによる刺傷は重大な公衆衛生の問題だ」と述べている。