【映像】ショーの最中、荒れ狂うイルカがトレーナーを襲う
(写真はイメージです) alexxx1981-iStock
<子供たちは無邪気に歓声を上げるが......>
水族館でイルカショーの最中にトレーナーが襲われる衝撃的な映像が撮影された。
事件は現地時間9日、米マイアミの水族館で発生した。家族とショーを観覧していた写真家のシャノン・カーペンターはその瞬間を記録し、TikTokに投稿。
映像の冒頭、イルカはプール中央に浮くトレーナーをいきなり突き飛ばす。その後も逃げまどう相手に体当たりを続け、トレーナーは一度水中に消えてしまう。少しして水面に顔を出すとドックへと急いだ。プールから出た彼女は身をかがめ、見るからにおびえており、別のトレーナーが近寄って心配そうに様子を伺っている。なお、ショーは他のトレーナーによって続行された。
イルカの攻撃は30分間のショーの開始10分ほどで起こったとカーペンターはコメント欄で述べている。地元メディアのWPLG Local 10に対し、「子供たちは歓声を上げていたが、大人は異常なことが起きていると分かっていた」と語った。ショーが終わると、そのトレーナーは救急車で運ばれたという。
@scphoto_ky A dolphin trainer was just attacked by Flipper. Police just arrived. :( #dolphinattack #miami #seaquarium ♬ original sound - SCPhoto_KY
海獣学者のナオミ・A・ローズは、「何が起こったのか正確に判断できるほど近くで撮影されていないものの、イルカがトレーナーに故意にぶつかった可能性が高い」と語った。
「イルカは水中では非常に機敏で、他の物体(人間を含む)との位置関係をこの上なく認識している。たとえトレーナーがどんな位置にいたとしても、イルカは衝突を避けられた可能性が高いはずだ」
イルカは非常に社会性の高い動物で、ストレスの多い状況に置かれると攻撃的になることがある。現在、世界中で推定3000頭のイルカが飼育されているが、多くの専門家は、彼らは家畜化できず、飼育された場合には暴力的な行動をする可能性があると主張している。