ウクライナ戦争に自らを重ねる台湾 有事の対中国戦術を研究
台湾有事にアメリカは......
ただ、問題はハード面にとどまらない。
ウクライナ戦争で新たに焦点となった問題で、中国が攻撃した場合に米軍が台湾を支援するかどうかという長年の議論がある。これについて米国は「戦略的あいまいさ」で明確な回答を示していない。
与党民進党で国防・外交委員会の委員を務める羅致政議員は、米政権が先週、ロシアのウクライナ侵攻直後に元政府高官のチームを台湾に派遣したことについて、米国は当てにならないという考えを払拭する狙いがあったと主張。
「海峡の向こう側と台湾の人々に、米国は信頼できるというメッセージを送った」と、党のポットキャストで8日に述べた。
半導体の主要生産国である台湾は、その地理的、サプライチェーンの重要性から、ウクライナとは異なることを望んでいる。
しかし、バイデン政権は繰り返しウクライナへの派兵を否定しており、台湾の一部では不安も広がっている。
かつて大陸委員会副主任を務めた台湾・中国文化大学の趙建民氏は、「台湾の人々は本当に欧米諸国が助けに来てくれると思っているのだろうか」と疑問を呈した。
(Ben Blanchard記者)
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