米中の間で「いいとこ取り」してきた韓国が、半導体供給でついに決断を求められる
No Longer a Middle Way?
米中のデカップリングは避けられそうにない。そして、アメリカは韓国に対し、グローバルなサプライチェーンの再編成においてより積極的で、信頼性が高く、レジリエンスのある役割を求めている。韓国としては、日本、インド、ASEAN諸国を中心とする「脱中国化」した地域およびグローバルなサプライチェーンを構築するためにも、あらゆる面でアメリカと協力するべきだろうか。
アメリカは同盟国に圧力をかけることも辞さず、強硬路線を取るようだ。韓国の半導体メーカーに中国市場への輸出に関する内部情報の提供を要求するだけでなく、韓国企業に中国の半導体工場への先端機器の出荷を停止するよう迫っている。
韓国にとって、世界の2大経済圏の間の「中道」は、もはや存在しないのだろうか。韓国外交安保研究院の崔鎮百(チェ・ジンベック)は昨年4月に次のように警告している。
「米中のデカップリングのペースは今後数年で加速する可能性がある。これにより、ワシントンと北京の経済的な相互依存度が高かった時期にソウルが維持していた、韓中の緊密な経済関係が崩壊するだろう。北京が『双循環』を推進するということは、韓国が『アメリカとの同盟関係を強化しつつ、中国との経済協力を深める』という戦略が、現実的な選択肢ではなくなるということだ」
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