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感染症対策南アフリカ「陽性者と接触でも無症状なら隔離や検査不要」 感染力強いオミクロン株でコロナ対策転換へ
南アフリカ政府は24日、新型コロナウイルスの陽性者と接触しても無症状の場合は隔離や検査は不要との新方針を発表した。写真は11月26日、ヨハネスブルクで撮影(2021年 ロイター/Sumaya Hisham)
南アフリカ政府は24日、新型コロナウイルスの陽性者と接触しても無症状の場合は隔離や検査は不要との新方針を発表した。コロナを巡る状況を勘案し、封じ込めから緩和策への移行が妥当としている。
保健省は、無症状の接触者の隔離は必要ないが5ー7日間は経過を観察し、大勢が集まる場所は避けるべきと指摘。検査は有症状者だけとし、隔離期間は症状が軽い人で8日間、重い人は10日間とした。
家庭以外の施設での隔離は全て中止し、集団感染などを除き接触者の追跡調査も取りやめるという。
保健省幹部によると、科学者の助言による方針であり、ソーシャルディスタンスやマスク着用など既存の指針に置き換えるものではない。
保健省は新たな方針の要因として、オミクロン株など感染力の高い変異株の出現、人口の60%がワクチン接種や感染したとの推計、無症状者が多いことや診断症例が少ないことなどを挙げた。
南アではロックダウン(都市封鎖)5段階のうち現在は最も緩い規制を実施。オミクロン株の広がりで感染者は急増しているが、これまでの流行時のような患者数や死者数の増加には至っていない。
23日には2万1157人の感染者が報告され、累計感染者は337万人となった。新たな死者は75人。
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