大谷翔平がプロ初キャンプに持ち込んだ本とは? しなやかでタフな精神力の秘訣に迫る
メジャー挑戦前に熟読していた本
『運命を拓く』
著者:中村天風
出版社:講談社文庫
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最後にご紹介するのは『運命を拓く』です。大リーグに挑戦する大谷選手が、渡米前に熟読していた本として知られています。
著者の中村天風は、京セラ名誉会長の稲盛和夫氏など政財界にもファンが多い昭和の思想家です。諜報員として日露戦争に参加、さまざまな修羅場をくぐり抜ける中で死生観を究めんと求道を歩み、ヨガの聖者との出会いを通じて人生の意味に近づいて行きました。
本書は哲学書であり、説くところは生き方、生きる意味についてです。「 心を積極的に働かせることが、活き活きとした生き方をするための秘訣。すべては心がけ次第だ」「自らの言葉が人生を決める」。ボーっと生きていては決して見いだせない、深淵から紡ぎ出された教訓、えぐり出されたような真理が綴られています。
肉体の建設者である潜在意識、それに結びつく宇宙霊――。死線を越えてきた中村天風だからこその世界観はまさに荘厳です。
本書を手に取り、通読したとき、大谷選手が夢中になって読んだ理由がきっとわかるはずです。
来季の大谷選手のますますのご活躍をお祈りしています! (フライヤー編集部一同)
flier編集部
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