大谷翔平がプロ初キャンプに持ち込んだ本とは? しなやかでタフな精神力の秘訣に迫る
Richard Mackson-USA TODAY Sports-REUTERS
<日米の野球の歴史に残る実績と、誰からも愛される人間性を兼ね備えた大谷翔平という選手が生まれた秘密を、3冊の本から探る>
年末の風物詩となった『ユーキャン新語・流行語大賞』が発表され、年間大賞にロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平選手の「リアル二刀流/ショータイム」が輝きました。米大リーグでもMVPに選ばれ、「two-way player」という言葉を根付かせるほどに社会現象を巻き起こました。
国内外で話題をさらい、来季も期待がかかる大谷選手。決しておごらず、しかし着実に結果を残す。真似しようにもし難い、あのすごさの源泉はどこにあるのでしょうか。
その一端は、フライヤーのコンテンツからもうかがい知れます。大谷選手の活躍に敬意を表し、関連書籍の要約を一挙ご紹介します!(この記事は、本の要約サービス「flier(フライヤー)」からの転載です)。
イチローが「嫌いな言葉」とは?
『壁を越えられないときに教えてくれる一流の人のすごい考え方』
著者:西沢泰生
出版社:アスコム
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最初にご紹介するのは『壁を越えられないときに教えてくれる一流の人のすごい考え方』です。2013年に花巻東高校から、ドラフト1位指名で日本ハムファイターズに入団した大谷選手。プロ入り後初のキャンプに持ち込んだことから、この本が一躍有名となりました。とあるスポーツライターが大谷選手に本を手渡したことがきっかけになったとされます。
本書は、スポーツ選手や芸術家などさまざまな著名人が経験した苦悩や挫折、さらにそれをいかにして乗り越えたかが、「クイズ形式」で紹介されています。
野球界では、さかのぼること20年前に、大谷選手と同じく大リーグでMVPに選ばれたイチローさん(マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター)について触れられています。そのクイズは、ストイックな姿勢で知られるイチローさんが「嫌いな言葉」とは何でしょうか、というものでした。正解は......。
気になる方はぜひ本書をお読みください。
向上心と精神力の原点に迫る
『道ひらく、海わたる』
著者:佐々木亨
出版社:扶桑社
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キャンプ地に持ち込んだ本から「一流の人」の流儀を、自らの血肉に変えたであろう大谷選手。あくなき向上心、屈強なメンタリティはどこから来るのか。その秘密が分かるのが『道ひらく、海わたる』です。著者は、大谷選手が15歳だった高校時代から取材を続ける、同じ岩手出身のスポーツライター、佐々木亨さんです。
本書は「ブレない意志の強さとあくなき向上心、野球を楽しいと感じる純粋さ」など今の大谷選手に通じる、その原点と言ってもいいエピソードが詰まった一冊です。
「成功するかどうかは重要ではない。結果よりも、誰もやったことのないことにチャレンジできることに喜びを覚える」といった大谷選手の精神力が紹介されています。このくだりなどは、11月に日本記者クラブで開かれた会見の様子をご覧になった方には「なるほど、納得」と思っていただけるのではないでしょうか。
テレビなどからはうかがえない大谷選手の底知れぬ魅力、意外な一面も本書で見つかるかもしれません。